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INTERVIEW

日本エキゾチック動物医療センター 院長に聞く!
病院の特徴・そしてそこで働く魅力は?
  • ピックアップインタビュー 三輪 恭嗣 Miwa Yasutsugu 経歴 日本エキゾチック動物医療センター/みわエキゾチック動物病院 院長
    東京大学附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
    日本獣医エキゾチック動物学会会長
    宮崎大学農学部獣医臨床教授

  • 【Q1】 貴院は日本ではまだ珍しい「エキゾチック動物専門」の動物病院ですが、このような病院を設立されたのはどのような思いやきっかけがあってでしょうか?

    【A1】元々は東京大学からオファーを頂き、東京大学附属動物医療センターにて「エキゾチック動物の専門科」として診療していました。 ですが、大学病院ですと全国から紹介が来ますのでその分予約が取りにくく、予約が入っても1ヶ月先まで診療ができない状況も多々ありました。 そのような状況を打破すべく、大学の近くに自分の病院をつくって「週3は東大で、週4は自分の病院で診よう」と決意したのがきっかけです。

    【Q2】貴院としての特徴はどのようなところにありますでしょうか?

    【A2】特徴としては大きくわけると2つあります。 「エキゾチック動物に対しても犬猫同様に適切な医療・選択肢を与えることができる」点と、「治療をする間で得た情報を海外に向けて英語で論文・学会発表ができる」点です。

    前者でいうと、当院は設備としては内視鏡やマイクロCT、硬性鏡があります。これまで東京大学でしか対応できなかった放射線の照射器も導入し、今後もエキゾチック動物の高度医療のために設備投資には力を入れていきたいと考えています。 また設備だけでなく、エキゾチック動物に対しての治療に慣れたスタッフも多くいます。 アジア圏内では当院以上にエキゾチック動物に対しての治療ができる病院はないのではないでしょうか?

  • 後者でいうと、当院は現在東京大学・宮崎大学・鹿児島大学・富士フィルムや国立感染症研究所と共同開発や学術リサーチを行っています。 犬猫に比べると圧倒的に情報が少なくニッチな業界のため、国内外の同僚と情報共有をすることは必要不可欠であり、そのため学術的に獣医療に貢献する環境や設備を整えています。 例えば、当院の5階は図書室のようにたくさんの論文や書籍を置いています。 海外の論文にいつでもアクセスOKですし、英語ができる方は海外の先生を紹介して、実習に行く方もいます。 実際に当院の動物看護スタッフの方で海外の知り合いの先生のもとへ1ヶ月ほど実習に行っている方もいますよ。 副院長の中田先生は大学の非常勤講師をしながら、論文を執筆し、セミナーの講師をやっています。 他にもテレビの動物系ドラマの台本監修や、「鳥の飼い方」といった一般書籍の監修もしている先生もいます。 自分の経験や研究した結果を発表する機会が多くある病院です。やり方は1からお伝えしますので安心してください。

  • 【Q3】将来的にどのような病院を目指していますか?

    【A3】エキゾチック動物病院としては世界一になることを目指しています。それ以外では、自分自身、学会運営や大学での講義も担当している中で、エキゾチック動物や動物園動物の獣医療に興味を持っている方が年々増えてきていると実感します。しかしながら、国内ではこれらの動物の獣医療を学ぶ場もなく、まだまだ発展途上だと感じています。当院に同じ目的を持ったやる気のある人が集り、日々のエキゾチック動物診療で得た臨床技術と経験を必要に応じて動物園動物や野生動物にも還元できるような犬猫や家畜以外の動物医療のプラットフォームとなれるような病院を目指しています。

MESSAGE

エキゾチック動物の獣医療は獣医療の中でもニッチな部分と思われがちですが、様々な種を診断治療するということは獣医療の本質だと思っています。さらに、動物の専門家として他の専門家と協力し、飼育動物だけではなく野生動物やその生息環境を保護することなどにも貢献できる非常にやりがいのある仕事だと思っています。日々様々な動物種が来院する中で国内外の専門家を交えて試行錯誤し、得られた経験を一個人や一病院で埋もれさせることなく広く国内外へ情報発信して獣医学の発展へ貢献する。実際、当院から新知見として海外誌へ数多くの論文が掲載されています。これからは専門性を高め、他とつながり、様々な分野により大きな貢献をしていく時代だと思います。動物種ごとの専門や皮膚科や眼科などの診療科などそれぞれ専門性を極めたい方はもちろん、単に動物が好き、将来は動物園や野生動物の保護で活躍するため臨床経験を積みたいという方も、ぜひ一緒に本気でエキゾチック動物の診療をやりたい方の御応募をお待ちしています。将来につながる色々な可能性に満ち、治療面でも奇跡が起きた例を何十例と目の当たりにでき、獣医師としての成長を実感できる環境です。

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